江戸マップは、国立国会図書館が公開する古地図「江戸切絵図」29枚から8788ヶ所の地名を抽出して地名データベース化するとともに、現代の地図や情報とも統合することで、歴史ビッグデータや歴史GISや江戸都市空間の地理情報基盤を構築に活用します。なおデータ収集にはIIIF Curation Platformを利用しています。 [もっと詳しく..]
本サイトで用いる地図は、発行当時の資料をそのままの形でデジタル化したもので、現代においては適切でないと思われる表現も含んでいます。地図上の表現を基にした偏見や差別は肯定・容認されてはならないものですが、本サイトでは学術・研究目的として原本の通り表記しています。この点をご理解・ご留意の上でご利用ください。
江戸マップ検索
異体字・旧字は常用漢字に変換してから検索します。地名とIDの両方が入力された場合はIDを優先します。
江戸切絵図 尾張屋版
地図件数:32/地名件数:8788
なお、地名数がゼロの地図は他の地図の拡大版のため、今のところ作業予定はありません。
データセット
江戸マップ地名データセット
江戸マップの地名をまとめて利用するためのデータセットです。
「江戸切絵図」町家領域データセット
江戸切絵図から町家領域を抽出したデータセットです。
参考文献
- 北本 朝展, 橋本 雄太, 大邑 潤三, 加納 靖之, "歴史ビッグデータ構造化による安政江戸地震被害記録の分析", 人文科学とコンピュータシンポジウム じんもんこん2024論文集, pp. 37-44, 2024年12月 [ Paper ]
- 北本 朝展, "地名情報基盤GeoLODによる地名識別子の収集・共有・活用と歴史ビッグデータ研究", 人文科学とコンピュータシンポジウム じんもんこん2022論文集, pp. 7-14, 2022年12月 [ Paper ]
- 北本 朝展, 鈴木 親彦, 寺尾 承子, 堀井 美里, 堀井 洋, "地理的史料を対象とした歴史地名の構造化と統合に基づく江戸ビッグデータの構築", 人文科学とコンピュータシンポジウム じんもんこん2020論文集, pp. 171-178, 2020年12月 [ Paper ]
支援
- 歴史ビッグデータ:史料とデータ駆動型モデルを結合する分野横断型研究基盤の構築, 科学研究費補助金 基盤研究(A), 日本学術振興会 [ No. 23H00510 ] / 研究代表者: 北本 朝展 / 期間: 2023-2025
- 領域②:地図・地誌類関係資料, 人文学・社会科学のDX化に向けた研究開発推進事業, 文部科学省 / 研究代表者: 北本 朝展 / 期間: 2024-2026
- 歴史ビッグデータ研究基盤による過去世界のデータ駆動型復元と統合解析, 科学研究費補助金 基盤研究(A), 日本学術振興会 [ No. 19H01141 ] / 研究代表者: 北本 朝展 / 期間: 2019-2021
更新情報
2025-06-09
すべての地名の位置情報を精査し、江戸切絵図の地名全体を1枚の地図に表示する地名マップ表示を公開しました。またこれを機会に、従来の名称「江戸マップβ版」からβ版を削除し、正式版としました。ただしデータの改善は今後も継続していきます。
具体的な作業内容は以下の通りです。
- 古地図のジオレファレンス(日本版Map Warper)を用いて、すべての地名の現在位置を機械的に推定する(すでにβ版で提供していた機能)
- 江戸時代風の地図(れきちず)に合わせて、すべての地名の位置を人手で修正する。
- 現代の地図(OpenStreetMapやGoogle Maps等)やウェブ検索などを用いて、寺社などの地物の位置を人手で修正する。
- 同一の地名が複数の地図に出現する場合は、位置の整合性が保てるように人手で修正する。
2025-05-30
1件の地名の追加を行い、地名数は8787→8788に増えました。
2025-05-23
62件の地名の追加、14件の地名の削除、既存の地名の修正を行い、地名数は8739→8787に増えました。
2025-04-05
データセットの名称を以下のように変更しました。
- 江戸マップ「れきちず」データセット→「江戸切絵図」町家領域データセット
- 江戸マップデータセット→江戸マップ地名データセット
2025-01-10
18件の地名の追加、1件の地名の削除、既存の地名の修正を行い、地名数は8722→8739に増えました。
2024-05-01
江戸マップ「れきちず」データセットを公開しました。
2023-10-20
既存の地名を2件修正しました。
2023-05-12
既存の地名を修正しました。
2022-07-19
既存の地名の修正、および新規の地名の追加を行い、地名数は8721→8722に増えました。
2022-07-14
既存の地名の修正、および新規の地名の追加を行い、地名数は8719→8721に増えました。
2022-03-20
地図表示を改良し、位置合わせ地図上で地名を確認しやすくしました。
2021-06-29
利用者からの指摘を反映し、2ヶ所の誤りを修正しました。
2021-04-14
これまでデータベースから漏れていた地名を追加するとともに、一部の地名を削除/統合した結果、地名数は8658ヶ所から8719ヶ所に増えました。また地名分類を変更かつ精査し、多数の地名の分類を付与しなおしました。
2020-12-27
江戸マップデータセットを公開しました。また小石川絵図の地名個別表示で、古地図上の位置が正しく表示されていなかった問題を修正しました。
2020-12-07
古地図と現代地図をジオレファレンスした「位置合わせ地図」を公開するとともに、それらを一覧できる尾張屋版江戸切絵図に関する情報を追加しました。また検索機能に分類選択機能を付加するとともに、地図ごとの地名分類に関する統計情報などもまとめました。
2020-11-30
小石川絵図を追加し、当初の目標としていた29枚の切絵図の作業が一段落しました。また他の絵図についても内容を修正し、地名数は8658ヶ所となりました。ただし、地名の分類誤りと同定誤りが残っていることは把握しており、今年度中にこれらの問題を修正する計画です。
2020-10-30
地図の翻刻誤りなどを多数修正しました。地名数は8354ヶ所です。
2020-10-18
品質向上のため、江戸マップβ版 報告フォームを設置しました。
2020-09-10
江戸マップβ版の地名は常用漢字に統一しているため、地名検索でも異体字・旧字を常用漢字に変換してから検索するようにしました。
2020-09-01
江戸マップβ版の地名について、個別地名ページを作成しました。また地図表示にIIIF Curation Viewer Embeddedを活用し、国立国会図書館の「江戸切絵図」を同一ページで確認できるようにしました。
2020-08-04
江戸マップβ版のデータを拡充しました。江戸切絵図の枚数は22枚→28枚、地名数は6418ヶ所→8358ヶ所に増えました。また過去のデータについても一部見直しを行いました。
2020-04-25
いくつかの地名の翻刻誤りを修正しました。
2020-04-13
地名の分類を更新するとともに、いくつかの地名の翻刻誤りを修正しました。
2020-04-01
江戸マップβ版のデータを拡充しました。江戸切絵図の枚数は16枚→22枚、地名数は5084ヶ所→6418ヶ所に増えました。また過去のデータについても一部見直しを行いました。
2020-03-30
地図上に表示するアイコンを差し替え、地名リストと地図の相互リンクを設置しました。また、一部の地名が表示されていなかったバグを修正しました。
2019-12-26
地名検索を公開しました。
2019-11-05
江戸マップβ版を公開しました。古地図の上に画像マーカーを表示することで、IIIFビューアを地図アプリのように使えます。国立国会図書館などが公開する古地図「江戸切絵図」に対して、IIIF Curation Platformの仕組みにより様々な情報を統合し、歴史ビッグデータや歴史GISの研究に活用します。